USJをV字回復させた最強マーケター森岡さんの書籍「苦しかったときの話をしようか」を読みました。
そこには自分の将来や仕事のことを考える際の「考え方(フレームワーク)」が森岡さんの実体験と共に濃密に書かれていました。
その中でも、自分の強みを知る方法がダイレクトに私の心をぶっ刺しました。
と言うことで、この方法を実践してみました。
実際にやってみると、ぼやっとしていた自分の強みが体系的かつ目で見て分かる形で認識できるようになりました。
今日はその方法と結果、感想をお届けしたいと思います。
好きでやっていた行動をとにかく付箋に書き出す
まずは、付箋とペンを用意しましょう!
用意したら、自分が好きでやっていた行動を50個〜100個ほど付箋に書き出していきます。
例えは「考えることが好き」「読書が好き」「人と会話することが好き」「筋トレで身体を絞ることが好き」などです。
自分が好きなことを動詞にして書き出してください。
書き出していく理由としては、強みは好きでやっている行動の中に特徴として含まれているからです。
自分にとって良い結果として返ってきた行動が好きなこととなり、その積み重ねが特徴となり、最終的には自身の強みとなる。
だから、好きなことをしているときこそ、自分の強みが発揮されている可能性が高いということです。
ということで、できるだけたくさん書き出しましょう。
内容は似ていても全く問題ないです。
書き出した付箋を「TCLに分類」する
たくさん書き出したら、その付箋たちをTCLに分類しましょう。
TCLに分類するとはなんぞや?と思ったそこのあなた、今からそれを説明しますね。
TCLとは?
職能(自分自身のスキル)の専門性の土台となる基礎能力をざっくり3つに分けたもの
T (Thinking)… 考える力/戦略性が強みになる
C (Communication)… 伝える力/人と繋がる力が強みになる
L (Leadership)… 変化を起こす力/人を動かす力が強みになる
A4の紙を3枚用意し、端にT、C、Lと書いてください。
そして、先ほど書き出していった付箋達を仕分けしていきます。
傾向が分かればいいので、どしどし貼っていってください。
仕分けのガイドラインとして、TCLそれぞれの典型的な動詞、特徴的な趣味を下の表にまとめたので参考にしてみてください。
【Tの人】
典型的な動詞(好きなこと) |
考えること、問題を解くこと、人と議論すること、勝つための戦略を考えること、計算すること、勉強すること、研究すること、分析すること、知ること、予想を立てて当てること、物を創作すること |
特徴的な趣味 |
戦略ゲーム、将棋、チェス、囲碁、読書、プログラミング、自分の興味ある領域の研究 |
【Cの人】
典型的な動詞(好きなこと) |
友達が増えること、人と会うこと、話すこと、話を聞くこと、SNSで多くの人と繋がること、人が集まるところに参加すること、人に人を紹介すること、オシャレを楽しむこと、ファッションアイテムを見ること |
特徴的な趣味 |
SNS、パーティーやゴルフ、旅行などのイベント、ファッション、グルメ情報の収集 |
【Lの人】
典型的な動詞(好きなこと) |
何かを達成すること、目的を定めて挑戦すること、仕切ること、変化を起こすこと、自分で決めること、人を引っ張っていくこと、責任ある役割を担うこと、人の世話を焼くこと |
特徴的な趣味 |
ランニング、ジム通い、トライアスロン、ストイックなもの |
仕分け後、付箋が最も集中している系統が自分の属性を表している可能性が高いです。
皆さんはどの属性に当てはまったでしょうか。
1つに集中する人もいれば、2つに集中する人もいます。
また、きれいに3つにバランス良く分散する人もいるそうです。
やってみた結果とTLCそれぞれの向いてる職能
実際にやってみた結果です。ジャジャン!
見事にTとLに偏っています(笑)
そして、圧倒的にCが少ないです(笑)
個人的に Lに付箋が集中したことが意外でした。
では、これらを踏まえて、Tの人、Cの人、Lの人、それぞれに向いている職能の傾向を見ていきます。
Tの人に向いている職能
知的好奇心をガソリンにして考える力を磨き、より大きな結果を出す、その好循環でキャリアを作っていくことが基本戦略
Tの人は、知的労働が強い職能が有利。
ファイナンス、コンサルタント、研究職、公認会計士といった各種の士業、アナリスト、マーケティング、企画系などが当てはまります。
自分が「興味の持てる領域」を選び、全力で知力を注いでいくことがポイント。
Cの人に向いている職能
強い対人コミュニケーションを武器に使い、人と人を繋げることで新たな価値を生み出していく職能において秀でていくのが基本戦略
Cの人は、人を相手にする職能全般が有利。
プロデューサー業、営業職全般、PR・広報の専門家、交渉人、広告代理店などの企画職、ジャーナリスト、政治家などが当てはまります。
プレゼンが上手くなる素質を備えている人が多いため、訓練と練習を重ね、プレゼンの鬼になることが能力ブーストの鍵。
Lの人に向いている職能
高い目的意識で自分が起点となって周囲を動かし、組織に高いパフォーマンスを発揮させる能力を武器にキャリアを切り拓いていくのが基本戦略
Lの人は、統括や意思決定をメインとする職能が有利。
管理職、経営幹部、経営者などのマネジメント職、プロジェクトマネージャー、プロデューサー、研究開発リーダーなどが当てはまります。
どの職能から始めたとしても、早く管理職に上がることがポイント。
将来の方向性が見えてくる!
ここまでの流れでざっくりとした自分自身の特徴と、それぞれに合った職能傾向を知ることができます。
自分の向き不向きや何を磨いて武器にすればいいかといったセルフイメージが掴めると思います。
そして、セルフイメージから自分の将来進むべき大まかな方向性が掴めるのではないかと思います。
あとは、自分の傾向に当てはまる職能をどんどん調べて、その中から興味を持った職能を身につけれる場所に挑んでいくだけです。
それにしても、この方法を考案した森岡さんは天才だと思います。
ここまで体系立てれること自体がすごい。
本書には「TCL分類法」の他にも、「My Brannd 設計法」といったものも紹介されています。
今後のキャリアを戦略的に勝ち抜く秘訣が盛りだくさんに詰め込まれています。
自分の人生に悩んでいる方は必読の書だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
本が苦手な方はYouTubeに動画も上がっているので、こちらも参考にしてみてください。