11月11日に公開された、「すずめの戸締まり」を観てきました。
新海さんの作品はどの作品も風景描写が絶品です。
今回の作品も、美しかった。特に空の描写が!
劇場の画面でも、あれだけ綺麗で鮮やかな風景を映し出せるのは、新海さんだからこそなのかもしれない。
映画の感想(ネタバレなし)
ものすっごくざっくりと物語のあらすじをまとめると、以下の通り。
主人公が、扉の向こうから出てくる厄災を閉じ込めるために戸締まりしていく物語。
そして、戸締まりの過程で、色んな人と出会い、自分と向き合い、前へ進んで行く物語。
思春期の女の子が主人公なだけあって、とっても感情豊か。
観てるこっちも感情を動かされっぱなしでした。
ハラハラするし、もどかしくてイライラもするし、可笑しくて笑そうになるし…
あと、女子高校生特有のなんでもできちゃうんじゃないかと思えるほどの無敵感があったり。
自身の高校生時代と重ねてしまう場面がたくさんありました。
また、この作品は日本神話を強く感じさせる描写が多々あります。
扉は「天岩戸」を感じさせるし、扉の向こうは「黄泉の国」を連想させます。
戸締まりは「鎮魂祭」を表しているのかもしれないです。
災いの点では、日本の風土に思いきり足を踏み込んだ作品になっています。
日本に生まれ、日本に生きる限り、この災いとは常に隣り合わせ。
実際に起きた災害を描写していることもあって、間違いなく賛否両論が生まれる。
でも、新海さんはそれを覚悟した上で作ってる。
どうしてそう思ったのかはネタバレになってしまうので、ぜひ映画を観て確かめて下さい。
毎度のごとく、もう一度観たい
今回も映画音楽はRADWIMPS。
繊細、静寂、神秘、透明などを感じさせる作品にはRADが関わっていることが多い。
ちなみに、劇中の音楽はRAD以外のものもあり、懐かしの昭和ソングも聞けますよ〜。
「すずめの戸締まり」は重たいテーマを扱ってはいますが、面白さも楽しさもしっかりとあります。
鑑賞後、普通の日常をおくることにも意味はあるんだなと、感じられます。
当たり前で変哲のない日だって、実は特別なんだなって。
毎回、一回じゃ飽き足らないこの性格に手を焼いています。
音楽も含め、もう一度作品を映画館で観たいな。