転職活動を続ける中で、
「自分のキャリアや仕事に対する思いって実は中途半端なんじゃないか…」
「私って… 実際に何がしたいの…??」
と疑問を抱き出した今日この頃。
一度疑問を持つと、それがどんどん膨らんで、最終的には悩みに発展してしまう事態に…
悩めるうちは、まだまだ心に余裕があるということの裏返しなのかもしれないけれど、悩んでる最中のモヤモヤや不安はしんどいものです。
そんな中で出会った書籍が『悩みの多い30歳へ。』です。
この書籍、今の私の心境を見抜いて書かれたんじゃないかと思うほど、ドンピシャな内容で驚きました。
周りに振り回されない私だけのキャリアを考える参考になったし、なによりすっごく励まされました。
今日は、悩む自分に応援と前へ進むためのヒントをくれた本書をご紹介。
私たちは自分で思っている以上に準備が整っている
実は自分が思っている以上に準備はできている。
実際に必要なのは準備じゃなくて、迷っている自分の背中を押してくれる友達と、アクションを起こす勇気。
自分が何を好きなのか、何が得意なのか、どこまでできるのか、わからなくて当然だ。それでもやってみてほしい。やりたいことをやって、やりたくないこともやって、本当に突拍子もないと思うこともやってみよう。そうすれば、自分がどんな人間なのかがわかる。
キム・ウンジュ「悩みの多い30歳へ。」
今行動していることが無駄で悪足掻きをしてるように感じていた現状を、「もがくことは無駄じゃない、私は私を知るために絶賛行動してるんだ」と思えるようになって心が少し楽になりました。
何度でも言います。「あなたがやりたいことを見つけてください」
巷じゃ使い古された文句「やりたいことを見つけよう」
本書でもそのワードは出てきます。しかし、やりたいこと(夢)をしっかりと定義してくれています。
夢とは、特定の職業や企業で働くことだけではなく、「どんな価値を築きたいか」に対する答えのことを言う。
キム・ウンジュ「悩みの多い30歳へ。」
著者は中学時代に、美術の先生を通して、生まれて初めて褒められるという経験をしたそうです。そして、心の中にぼんやりと「美術をやりたい」という気持ちが芽生えたそう。
また、高校時代に様々な行事のディスプレイやパンフレットを魔法をかけるかの如く華やかで素敵なものにする先輩に出会い、「世界を美しくする仕事がしたい!」という夢ができたそう。
この夢がベースとなり、逆境や山が現れても引き返すことなく進み、キャリアを歩んでこれた著者。
「私はどんなふうに生きていきたいのか?何をしながら暮らしたいのか?」という自問自答は、不確かな世の中で自分を支えてくれる根っこになる。
キム・ウンジュ「悩みの多い30歳へ。」
奈落に落ちないためにも、自分が何をして生きていきたいのかを今日から考えないといけない。
「どんなふうに生きたいか」に関しては、自分の答えを持っているけれど、「それに結びつくやりたいこと」がはっきりしていないから職選びで迷ってるんだなと再認識しました。
あともう一踏ん張り。苦しいけど、考え抜いて答えを出したいです。
著者流、自分に合った素晴らしい職業の定義
著者の考える理想的な職業は、おもしろさ10%、淡々とこなせること60%、やりたくないけどやっていること30%だそうだ。
1週間に40時間働くと仮定して、そのうちの4時間を楽しくて幸せだと感じながら働けているなら、それは素晴らしい職業に就いている証拠。大半の人が4時間の幸せも感じられず、仕事をしている。
40時間ずっと楽しめる仕事を探しているなら目を覚そうとのこと。
この考えにハッとさせられました、私は理想を追い求めていたなと。
数字で説明されると具体的になって、曖昧だったものがはっきりしますね。
悩んでいるのは私だけじゃない
本書を読んで感じたことは、
米グーグル・首席UXデザイナーの著者ですら、悩んで自分の人生歩んでいるということ。
悩みつつも行動して、得られた結果から学んで改善して、手探りで進んでいるということ。
決して、私だけが人生に悩んでるわけじゃない。
私に与えられた私だけの人生・キャリアを悩み抜いてやろうじゃないかって思えるようになりました。
ずっこけ続きで自信を失くしていましたが、書籍に背中をとんっと押してもらった気がします。
現状にもどかしさを感じている人、進むべき道に悩んでいる人、疲れた人、そんな人たちの隣に立ってその人を否定せず、優しく語りかけてくれるような本です。